このたび、いなたに法律事務所を開設することになりました。

私は、弁護士となる前に、家庭裁判所調査官として、長く勤務しておりました。1000件を超える家事事件および少年事件を担当し、離婚、養育費、親権者変更、面会交流（面接交渉）、子の引渡、遺産分割、親族間紛争、遺留分減殺、成年後見、未成年後見、養子縁組、戸籍訂正等の家事事件、そして各種の少年非行（少年犯罪）のケースにかかわってきました。

家庭裁判所調査官という仕事は、公務員の中で少し特殊な職種であり、あまり杓子定規に動くことを是としておりません。まずは人の気持ちに寄り添うこと、傾聴することなどを大事にします。それは、家庭裁判所で扱う多くの事件が、人の気持ちを無視することができないからです。
とはいえ、公務員のできることには限界があります。どんなに助けたいと思っても、公務員が当事者の方に肩入れすることはできませんし、役割を離れて援助することもできません。手助けを必要としているのに、手をこまねいているしかできないということも少なくありませんでした。そこで、私は、制約の多い公務員という立場を離れ、少しでも手助けを必要としている人の支えになりたいと思い、多くの役割を担うことのできる「弁護士」となることにしました。

県下有数の法律事務所で３年間修業を積み、一般民事、交通事故、労働事件、刑事事件のほか、大小を問わず、多数の企業の方の法的問題にも数多く取り組み、弁護士としてのスキルを高めてまいりました。そして、当初の思いを実現すべく、このたび、いなたに法律事務所を開設いたしました。皆様のアクセスの良さを第一に、博多駅にほど近い場所を選びましたので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。